自分を拒否してばかりでは、幸運の女神は微笑んではくれません。でもそれは、簡単そうで意外とむずかしいこと。まず「なぜ、あなたは自分が嫌いになるのか」、また星座ごとに、「自分を好きになるいちばんの方法」も考えてみました。
牡羊座(3/21~4/19)
いつもフルスピードで突っ走る。
充実した人生には、休息も必要
エネルギーの塊のようなあなたは、常にスイッチをオンにして、積極的に生きるのを理想にしています。だけど、人間は機械ではありませんから、肉体的に疲れることもあり、意欲が失われ、やる気がでないことだってあるでしょう。普通の人なら、そんな自分を認めて、「今は休息を取るタイミング」と休むのに、あなたはそんな自分が許せないのです。もっと頑張れるはずだと、あたかも教育ママが弱気な子供を叱咤激励するかのようにスパルタ教育を強いてしまうのです。
元気でないときの自分も容認しよう
目標に向かって邁進するだけが人生ではありません。進むときもあれば、退くときもあるもの。スイッチをオフにすることを覚えましょう。そんな自分を責めてはいけません。単に休んでいるのではなく、さらに活動するための充電だと考えれば、気が楽になります。ぎりぎりまで頑張らずに、疲れる前に休みを入れたほうが、効率もいいのです。着心地のいいルームウエアや香りの高いお茶など、リラックスアイテムを集めると休息タイムが楽しみになります。
牡牛座(4/20~5/20)
美意識を満足させられない毎日が続くと
自己嫌悪のスパイラルにおちいってしまう
優雅で美しい人生を目指しているあなたは、忙しくゆとりのない日々が続くと、いらいらしてきます。本来なら、丁寧に整えた料理を楽しむのに、出来合いの食事が続くとうんざりします。また、コーディネイトがしっくりこない服装だと、気持ちも沈みます。美しく生きることにこだわるあまり、それ以外の自分をすべて認めたくないのです。そして、太った自分が嫌い。美食好きなのに体重オーバーで体形が崩れると、やけくそになってドカ食いしたりします。
シンプルに生きることで自分を好きになる
外見にとらわれず、本質に目を向けましょう。恰好の悪いこと、貧相なことも含めてすべて人生なのです。そう思って肩の力を抜きましょう。手抜きする自分もそれはそれでいいではありませんか。あれこれ欲張らず、シンプルに生きることで自分を好きになれるはずです。余計なものをはぎとるのです。洋服だってたくさんありすぎるから、コーディネイトに迷うのです。本当に好きなもの、似合うものだけを残してクローゼットをすっきりさせましょう。
双子座(5/21~6/21)
いつも飛び回ってばかりはいられない。
何もしない時間の大切さにも目を向けて
軽やかに人生を歩みたいと願っているあなたは、なかなか行動を起こせないとき、自己嫌悪におちいります。現実の人生では、迷うことが多いし、雑務に追われて、やりたいことを先延ばしするのもしかたがありません。それに、人間関係にも配慮する必要があります。フットワークが重くなってしまうのもしかたがないのです。そんな自分を「年をとった」「守りの姿勢に入った」とネガティブに考えてしまうと、快活さが失われ、ますます腰が重くなってしまいます。
自分を見つめ直して、軌道修正を
瞑想や座禅とまでいかなくても、「何もしない時間」をあえて持つようにしましょう。とにかくあなたはスケジュールの空白が嫌いで、多忙イコール充実と考える傾向があります。でも、いっぱいになってしまった容器にはもう水は入れられません。適度な空白を確保することで、さらに大きく飛躍できます。だから、休みの日にどこにも出かけない自分を嫌いにならないで。オフタイムこそ貴重なのです。忙しく立ち回っていると、心はどんどんすりへってしまいます。
蟹座(6/22~7/22)
誰とでも仲良くするのはむずかしい。
まず自分と仲良くなることから始めよう
いつも人に対して優しく親切にしようとするあなた。でも、誰しも自分のことで精一杯で、人のことまで配慮するゆとりがない時期があるものです。それに、好き嫌いの感情があるのも当然のこと。それほど好意を持っていない相手に手を差し伸べるのは、なかなかできることではありません。でも、あなたはそんなとき「なんて私は冷たい人間なんだ」と自分を責めてしまいます。仕事や勉強で結果を出しても、やさしい気持ちを失った自分は価値がないと思ってしまうのです。
自分を好きになれば、人に優しくなれる
自分のコーヒーカップがカラなのに、人のカップにコーヒーを注ごうとしていませんか?自分にゆとりがないと、人に優しくなんかできません。だからといって、利己主義に走っているわけではありません。心の中で「すべての人が幸せになれますように」と願っているだけですばらしいことなのです。基本的姿勢として、やさしいまなざしを持つ自分を誇りに思いましょう。自分を好きになり、評価できるようになれば、人に対しても、もっと優しい気持ちをもてます。
獅子座(7/23~8/22)
多くの人の注目を集めなくても、
ベストを尽くせば、それで十分
埋没して目立たないこと。あなたが最も嫌う事態です。いつもきらきら輝いていて、注目を浴びる存在として、人には真似のできない個性を発揮することを人生の目標においているあなたにとって、「その他大勢」の立場に追いやられることほどくやしいことはありません。そしてあなた以外の人がスポットライトを浴びると、表面上は祝福しても、内心はおだやかではありません。そんなふうに人をねたむ自分をまた許せなくなり、ますます自己嫌悪の念を抱きます。
自分の得意分野で本領を発揮する
世の中はさまざまな人々の存在によって成り立っています。たとえば、華やかな舞台でスポットライトを浴びるプリマドンナにしても、一人の力でそのポジションを得たのではありません。演出家、振付家、照明や音響、衣装担当者、そして彼女を称える観客の存在。あなたも、最も適性のある分野に邁進すればいいのです。それは必ずしも多くの人の目に触れるものでなくても、自分で「ベストの仕事をした」という満足感があれば、それで十分です。
乙女座(8/23~9/22)
人生は不完全だからおもしろい。
完璧ではない自分も受け入れよう
あなたにとって理想の人生は、きちんとした秩序に従って展開されるもの。でも、現実は予測のつかないことばかり。アクシデントも起こるし、体調を崩したり、どうしても気分が乗らないこともあるでしょう。予定通りに物事が進まないとき、あなたは真っ先に自分を責めます。「私なんてダメだ」と自己嫌悪に陥り、ますます物事が進まなくなってしまうのです。そして、完璧なタイミングが来たら始めようとしても、そんなときは巡ってこなくて、時間だけが過ぎてしまうのです。
偶然の出来事を楽しむ心のゆとりを
自分を嫌いにならないためには、欲張らないこと。時間を有効に使うといっても、限界があります。人間は機械ではありませんから、予定した通りのノルマをいつもこなせるとは限りません。人は有能だからこの世に存在が許されているわけではありません。周囲の雰囲気をなごませ、心温まる交流をするなど、ささやかな幸せに積み重ねこそに意味があるのです。それらは決してスケジュール化されません。偶然のタイミングであなたにもたらされる課題なのです。
天秤座(9/23~10/23)
偏りのない調和した人生を夢見て、
現実に傷つき、自分の殻に閉じこもる
あなたが目指すのは、調和に満ちた美しい人生。目に映るものだけでなく、人間関係など精神的なものもバランスがとれて、争いのない平和な世界を夢見ています。でも、現実はトラブルや対立の連続。天国ではなくて現実なのですから。あなたはそのたびに「なんて醜い世界」とため息をつき、自分の世界に逃避してしまいます。本当のあなたは、好き嫌いもあるし、冷静さを忘れて感情的になることもあります。でも、あなたはそんな自分が許せないのです。
自分の心の正直に生きてもかまわない
偏っていても大丈夫。それがあなたの個性です。考えてみてください。世の中の人がみんな同じでは、味気ないし、社会自体が成り立ちません。みんな違うからこそ、ダイナミックな創造や活力が生まれるのです。一的な衝突を恐れることはありません。「こう振舞うべきだ」と理性が命じても、感情が動かなければ、心の声に正直にしたがって構わないのです。理性的で冷静であろうとしすぎて、いきいきした心の動きまで封じこんではいけません。
蠍座(10/24~11/22)
いいかげんに生きている自分を嫌い、
常に高いハードルを課してしまう
穏やかそうに見えても、人一倍強い情熱を秘めているあなた。今の世のカは「一生懸命やること」があまり評価されませんが、人として生まれてきた以上、与えられた使命をしっかり果たしたいと熱烈に願っています。だから、だらだらしたり、目的を見失った状態にある自分が許せません。ゆるく生きるということができないのです。若い時には大きな目標を持っていたのに、適当なところで妥協して、小さくまとまっている自分を軽蔑してしまうのです。
毎日のささやかな幸福に目を向ける
食料の乏しかった時代には、生きること自体が大変で、毎日が真剣勝負だったかもしれません。でも、現代社会では、生きる目標はなかなか見つからないもの。退屈を感じずに一日をやりすごすために携帯やネットに依存する人までいます。こんな世の中に、ひたすら熱く生きようとしても空回りするだけ。命をかける大きな目標を達成できなくても、日々、生かされていることに感謝し、周囲となごやかな関係を気づき、お互いを思いやること。そんなささやかな幸福に敏感になりましょう。
射手座(11/23~12/21)
不自由な環境に閉じ込められていると
自己嫌悪の念が徐々に芽生えてくる
楽天的なあなたは、自分を嫌いになることはめったにありません。でも、やりたいことをやっていないという不完全燃焼な毎日が続くと、徐々に自己嫌悪の念が芽生えてきます。「自分はこんなところで、じっとしているような人間じゃないのに。自由な環境で大きく羽ばたいているはずなのに」といった具合です。一時的な状況ならともかく、将来に何の展望もないときは、自暴自棄になって、社会と対立してトラブルを引き起こしてしまう危険もあります。
どんな状況でも、自分らしさを失わずに
思うようにいかない状況に追いやられていたとしても、ネガティブに考えるのは、やめましょう。あなたは、どんなときでも、自由の芽を見つけることができる人です。たとえば、どんなに忙しくても、一日数十分の読書は可能です。活字の世界に入れば、持前の想像力を駆使して、あなたは世界のどこにでも飛んで行けます。だから、現実に対する不満で自分をがんじがらめにしてはいけません。むしろ、自由を阻害されている状況だからこそ、知恵と勇気で自分らしさを実現できます。
山羊座(12/22~1/19)
成功していない自分に我慢できず、
自分を責めて萎縮してしまいがち
常に上を目指す向上心の強いあなた。人生はチャレンジの連続であり、着実にクリアしながら、ステップアップしていこうとします。でも、学校での勉強とは違い、社会生活ではいくら努力しても結果に結び付かないこともあるものです。あなたは、期待したほど成功できないのは自分が至らなかったためだと、自分を責めてしまいます。それはとても苦しい生き方です。そのうち自信を喪失し、本来持っている能力も発揮できなくなってしまう危険があります。
だめな自分も認めて、もっと自分に優しくしよう
成功したかどうか、幸せかどうかは、一つの物差しで測ることはできません。とりわけあなたの物差しは目盛が厳格で、あいまいな部分を切って捨てるので、自分を追いつめてしまっているのです。考えてみてください。世の中すべての人が、そんなに思い通りの人生を送っているでしょうか。みんな小さな不満や欠乏感を抱えながら、それでも、ささやかな満足感や達成感を積み上げて人生をまっとうしているのです。だめな自分、期待はずれな自分も、受け入れましょう。
水瓶座(1/20~2/18)
平凡な状況に甘んじる自分を嫌い、
過激な行動に出て摩擦を引き起こす
常に改革者を目指すあなた。平凡な毎日が続くとちょっとしたパニックです。自分は特別でユニークな存在なのに、小さくまとまって情けないという気持ちを抱きます。そして、平凡さから脱却したいという理由だけで、突飛な行動に出ることも。世間の人はそんなあなたをちょっと引きぎみに眺めていますが、「わかってくれないならそれでいい」と孤高の道を突き進みます。社会からすっかり孤立して、ちょっと変な人のレッテルを張られ、あなたの不毛な自分探しは続いていくのです。
平凡な毎日にこそ新鮮な発見がある。
どんなに非凡な芸術家や偉人でも、毎日変わったことばかりの連続ではありません。人生の大半は、朝起きて寝るまでの規則正しい日常生活のスケジュールに従って営まれるものです。だから、あなたがその他大勢の人生を送っていると落ち込む必要はないのです。視点を変えれば、日常生活の中にだって、新鮮な喜びはたくさんあります。与えられた条件の中で人生をどれだけいきいきと楽しむことができるか、それを競うゲームだと考えればいいのです。
魚座(2/19~3/20)
自己憐憫の繰り返しから抜け出し、
建設的な毎日を積み重ねていこう
いつも人生にロマンを求めるあなた。無味乾燥な毎日が続くと、夢の世界に逃げこみます。白馬に乗った王子様が現れて、つまらない毎日から助け出してくれる。そんな少女のような空想にとらわれて、現実社会への適応がおざなりに。継母や姉にいじめられるシンデレラの気分でしょうが、「愛されない自分には価値がない」という自己憐憫のわなにはまってしまうと、いたずらに時間だけがたってしまい、後に何も残りません。かわいそうなのはあなただけではありません。
幸福は人からもたされるのでなく、自分でつかむ
平凡な中にも善良で気高く生きていくヒロインこそあなたの目指す道です。毎日のスケジュールの中でも、何か一つでも絶対にやりとげるというものを作りましょう。朝の一定時間の掃除でもいいし、夕方の瞑想でもかまいません。無理なく続けられることを選んでください。一つの行動が、次の行動を導き、あなたの人生が大きく変わっていきます。人からの愛情や賞賛に頼らなくても、自信を持つようになると、幸福も自らの手でつかむことができます。