親子関係が、なにかとニュースになる時代です。考えてみれば、近くてけっこう遠いのが親子の関係。星座を軸に、親子の関係を再考してみました。まずは、子供の目から見た親との関係。それから、あなたが親となって見た場合の、子供との関係です。親子の関係、個性を認め合うことで、けっこう分かり合えるものです。
牡羊座(3/21~4/19)
反抗心や高飛車な物言いは抑えて。
相手の言い分にも耳を傾けよう
即断即決、世間の思惑をあまり気にせず突き進んでいく牡羊座。親は忠告のひとつもしたくなるところですが、素直に耳を傾けるどころか、反発を感じて火に油を注ぐ結果に。険悪になりがちな親子関係を改善するためには、自分の言いたいことだけを伝えるのではなく、親の意見にも耳を傾けることが必要です。一度でもとことん話し合うことができれば「無鉄砲なことはするけど、あの子のことはわかっている」と、多少の無茶も大目に見てもらえるでしょう。
世間との折り合いのつけ方も示して
牡羊座が親になると、成り行きまかせで大らかな子育てをモットーとします。子供のほうが世間の思惑を気にして「うちは友達の家とはちょっと違う」なんて悩むことも。のびのび育つことができる望ましい家庭環境ですが、ひとつ間違えると子供が学校でいじめに合うおそれも。世間とは適当に折り合いをつけつつ、うまく自分の個性を伸ばして行く道を示してあげましょう。ときには、無用な衝突は避けたほうが無難だと教えることも必要です。
牡牛座(4/20~5/20)
時間をかけて話し合えば、
親子の溝を埋めていける
マイペースを守りたい気持ちが強い上に、自分の気持ちを表現することがあまり得意ではないため、親子間に溝ができる危険が。さらに、いわゆる適齢期を迎えると、親の時代の常識から「早く身を固めて」とプレッシャーをかけられることも。一度じっくり腹を割って話し合うしかないでしょう。グラスを傾けながら時間をかけるのが秘訣。あわただしい話し合いになると、言いたいことの半分も伝えられずフラストレーションがたまる一方です。
親子は一心同体という幻想は持たない
子供を自分の望むような枠に入れようとするのが牡牛座の親。子供の自主性を認めようとせず、いつまでもべったりかわいがる傾向があります。独立心旺盛な子供なら反発してきますし、万一親に頼りきる子供の場合は、パラサイトシングルとなって、一生すねをかじられる危険が。ある程度の年齢になったら、親は親、子は子として割り切って考えることも必要です。自分の価値観を押し付けてばかりいると、大きくなってからしっぺ返しがあります。
双子座(5/21~6/21)
世代の違いを乗り越える努力を。
共通の話題を見つけることから始めて
ひとつのところに止まらず、常に変化を求めるあなたにとって、一世代上に属する親との関係は苦手に感じることがあるかもしれません。でも、世代が違うからといって関係を放棄していては、何も始まりません。すべてにおいて話をあわせる必要はありませんが、探せばピンポイントで共有できる話題があるはず。たとえば、親の時代に流行ったファッションや音楽のリバイバルヒットを取り上げれば、親子の会話も弾んでいくことでしょう。
確固とした価値観を示すことも必要
双子座の親は子供にとってはけっこう気楽な存在。「これが流行っているんだ」と言えば一
緒になって楽しんでくれるノリのいい親です。ただし、ひとたび子供が挫折を体験したときは、うまくフォローできないことも。流行を追って人生をエンジョイするのもいいですが、生きて行く上で何を大切にすべきか、確固とした価値観を示すのも親の役目。友達のような親子関係でも、ゆずれること、ゆずれないことをはっきりさせておきましょう。
蟹座(6/22~7/22)
いつまでも甘えていないで、ひとり立ちする覚悟を持とう
とかく「仲良し親子」の幻想を持ってしまいがちの蟹座。いくつになっても「パパ」「ママ」
と甘えてしまう傾向があります。親が若くて経済力もあるうちなら、そういうあなたを全面的に受け入れてくれることでしょうが、いつまでもそうはいきません。ある日突然、親の老いを感じてあわてることのないように、心の準備を。親に頼らずひとりで生きて行く覚悟を持ち、いつかは年老いた親を保護する立場になることを肝に銘じておきましょう。
子供べったりの過保護は慎むこと
蟹座が親になると、子供は目に入れても痛くない存在。ただし、小さいときは単にかわいがっていればすみますが、親離れの時期を逃すと後が大変です。いい年をした大人が親にべったりという事態になっても、すべては甘やかしたあなたの責任。「かわいい子には旅を
させろ」という諺の通り、家庭以外の世界を見せることを心がけて育てましょう。親思いという長所を持ちながらも、広い世界に羽ばたける人間に育てるのを目標にしてください。
獅子座(7/23~8/22)
いつもあなたが主役ではなく、親自身の人生も考えてあげよう
生まれつきの目立ちたがり屋の傾向があるあなたは、なにかと家庭の中心的存在であることが多かったはず。お稽古事の発表会やうまくいったテストの結果など、子供のうちは一緒になって喜んでくれていた親ですが、あなたの成長につれて、家庭内での主役の座を受け渡すことも必要となってきます。子育てだけが生きがいという親は少数派になりつつ現在、親自身が人生を輝いて送れるように、今度は子供のあなたが気を使ってあげる番です。
年長者というプライドはほどほどに
獅子座が親になると、子供に軽く見られるのは大嫌い。友達のような仲の酔い親子でいたい反面、ここぞというときは親としての威厳を示そうとする傾向があります。そんなとき、「お父さん(お母さん)ってわかってない」とか「年だね」といった態度をとられると、一気に頭に血が上ってしまいます。ときには子供に教えを受けることもあるお茶目な親を目指しましょう。いつも威張ってばかりいるより、柔軟な態度を見せることで、より信頼されます。
乙女座(8/23~9/22)
親を批判する態度はほどほどに。
口を出すより行動でサポート
するどい批判眼を親にも向けてしまう乙女座。たとえば母親が専業主婦で何か調味料を切らしたとしたら「お母さんは家のことが仕事なんでしょ」と痛いところをついてしまいがち。わが子ながら憎たらしいと思われて険悪な親子関係に。よく気がつくというのはあなたの長所ですから、批判ではなく、サポートを心がけて。口を出す前に、絶妙なフォローで親を手助けすれば、「よく気のつく孝行息子(娘)」としてあなたの評価も高まります。
できるだけ大らかな子育てを心がけて
乙女座が親になると、子供に口うるさく干渉してしまいがち。中には「子供の自主性を尊重しています」なんて言いつつ、無言のプレッシャーをかけるタイプも。親の期待に添える優等生ならまだしも、ふつうの子供にとっては反発が募るばかりです。子供ばかりに目が行かないよう、自分で何かを始めてみるのも手です。新しい習い事やスポーツを始めてみれば、人間はいつも思い通りの結果が得られないことが身を持って実感できるはずです。
天秤座(9/23~10/23)
親が望んでいる関係を察知してサービス精神を発揮しよう
誰とでもうまくやっていける天秤座は、親子関係も良好。でも、もっとディープな関係を望んでいる親だと、「たしかにいい子だけど、どこか他人行儀」と物足りなく感じることも。
せっかく親子関係に気を使っているのなら、もうひとふんばり、親が望んでいる子供像を演じてみましょう。重要な得意先を接待する営業マンのつもりになればうまくいきます。
四六時中演技するのはさすがに疲れますが、ここぞというときいサービス精神を発揮してみてください。
ときには無邪気な子供の目線で考えてみる
話もわかり、いつも落ち着いている天秤座の親。子供は、落ち着いた家庭で精神的にも安定した子供時代を過ごせます。でも、思いきり甘えられないようなよそよそしい雰囲気も。
感情的なつながりを求める子供は寂しい思いを抱くかもしれません。ときには親子という枠を超えて、子供の目線まで親のあなたがおりていき、無邪気な関係を楽しみましょう。
そうしたひとときを持つことで、子供は本当に愛されているという実感をもつことができます。
蠍座(10/24~11/22)
過剰な期待を抱かず、適度に割り切るのがうまくいく秘訣
親に対しても全面的な愛情を求める蠍座。親のほうにも同じ傾向があるのなら、人も羨む仲良し親子になれますが、なかなかそうはいかないもの。ふつうの子供なら成長とともに自然に親離れできるところを「親に充分に愛されなかった私」というトラウマを引きずってしまう恐れがあります。完璧な親子関係というものは現実には存在しません。親に過剰な期待を持つより、そこそこ仲がよければ運がいいと割り切ったほうがかえってうまくいきます。
愛情と束縛を混同しないで
蠍座が親になると、ありったけの愛情を子供に注ぎ増す。ときには過保護・過干渉という形になることも。すべては愛情の成せることですが、子供として重たく感じてしまいます。
行き過ぎるとすべてを監視されているような圧迫感を与えてしまいます。愛情とは子供のすべてを束縛することではなく、ときには黙って見守ること。子供がSOSを発信したときは親として全面的に受け入れてあげますが、ふだんは本人の自主性にまかせることも必要です。
射手座(11/23~12/21)
理想をオープンに語ることで親の賛同を得て、味方につける
自由奔放なあなたは、常に親をはらはらさせています。子供時代は、やりたいというから習い事を始めさせたのに、すぐに投げ出してしまうあなたに失望を感じることも多かったのでは。さじを投げられる前に、「ふらふらしているようだけど、最終的にこういう生き方
を目指している」とあなたの理想を伝えましょう。頭の固い親にとっては理解しがたい生き方かもしれませんが、オープンに夢を語ることでお互いに歩み寄ることができるでしょう。
人生の先輩としての義務も果たすべき
射手座が親になったら、友達みたいに軽い親子関係を目指します。母親と娘なら、一緒にショッピングに出かける“一卵性親子”になることも。学校の決まりも、「几帳面に守るこ
とない」という大らかな態度をとります。子供は伸び伸び育って天分を発揮するというのが理想ですが、時として単に野放図で非常識な存在に成長してしまう危険があります。社会人として最低限守らなくてはいけないルールは人生の先輩として身を持って示しましょう。
山羊座(12/22~1/19)
計画通りにいかないのが人生。
親の体験談から貴重な教訓を得よう
ときとして親よりも保守的な態度を示す山羊座。一昔前なら「何の心配もない子」として賞賛を集めたはずですが、まじめ一本槍では変化の激しい時代に対応していくのは一苦労です。限られた社会経験の中では「こうあるべき」という思い込みに傾いてしまいがちですが、すべてが計画通りにいかないのが人生です。長年にわたって経験を積んできた親の体験談に耳を傾けましょう。貴重な教訓が得られますし、親子関係が一層親密になります。
多様な生き方を認める寛容さをもつ
山羊座が親になると、わが子に安定した生活基盤を与えようと躍起になります。子供が自由を求めるタイプであれば、目の上のたんこぶのような存在に。いい学校、いい会社に入ることを人生の目標と考えているなら、あなた自身の同級生を思い浮かべてください。成績がいい人ほど幸福をつかんでいますか? 単一のものさしで測れない多様な生き方があることに開眼すれば、肩の力を抜いて子育てできますし、親子関係も風通しのいいものになるでしょう。
水瓶座(1/20~2/18)
完全に理解してもらえなくても、親と会話しようという態度が重要。
人と同じことをするのが嫌いな水瓶座を育てるのは、親にとって苦労の連続。学校で集団行動をとるのが苦手だったのに加え、成長して自由に行動できるようになるにつれ、保守的な親には理解しがたいことが増えていくでしょう。親はどうせわかってくれないと自分の殻に閉じこもるのではなく、会話の機会を持つこと。たとえ完全に理解してもらえなくても、「子供が話しかけてきた」という事実だけで親としてはけっこう安心できるものです。
個性の追求に加えて、たっぷりの愛情を
水瓶座が親になると、子供と一緒になって、目新しいもの、変わったものを求めていきます。子供の友達からは「進んだ親」として羨ましがられることでしょう。ただし、精神的な結びつきを求める子供だと、一抹の寂しさを感じるかも。子供は案外保守的な一面があり「みんなと同じような家族団らん」を求めることもあるのです。「小市民的でダサい」
な
んて思わず、愛情いっぱいのお弁当を作ったり、家族で行楽に出かける体験も持ちましょう。
魚座(2/19~3/20)
いつまでも親に甘えず、
成長した姿を見せて親孝行を
精神的なアップダウンの激しい魚座にとって、家族は最後の砦。外でつらいことがあっても、両親は自分を全面的に受け入れてくれるという安心感を持ち続けます。でも、あなたが成長するにつれて、親は確実に年齢を重ねていきます。ある年齢を過ぎると、あなたのほうが親を保護する立場になります。いつまでも甘えていないで「この子も立派に成長したな」と安心させてあげましょう。日頃からお金のこともきちんと話し合っておくことも必要です。
子供以外の生きがいも確保しておくこと
魚座が親になると、身も心も一体となった親子関係にあこがれ、子供がちょっとでもしらけた態度を示すと、とたんに傷ついてしまいます。愛情豊かな親であることは確かですが、子供は子供で自分の世界を作り、いつかは親離れしていくもの。「あんなに愛情を込めて育
てたのに」とひがまなくてすむよう、子育て以外の生きがいもしっかり確保しておきましょう。好きなことにいきいきと打ち込むあなたの姿は、子供にとって何よりの誇りとなります。