忙しい、忙しい、と言いながら、けっこう手際よく仕事や家事を片づけている人がいます。どんな秘訣があるのでしょう。実は、時間管理に星座が関係しているのです。
星座の個性に沿ったあなた流の時間管理法を身につけてみましょう。なんだ、これなら自分にもできる、ときっと自信が湧いてくるはずです。
まずは、あなたの時間を無駄にするパターンを、そしてその合理的な解決法をお伝えします。
牡羊座(3/21~4/19)
行き当たりばったりでは、時間を無駄に。
最低限の計画を立ててから行動を起こそう
集中力とエネルギーは人一倍あるのに、期待したほどの成果が上がらないのは、ちゃんとした計画を立てず、行き当たりばったりで始めてしまうことが多いため。そして、スタート時は全エネルギーを集中するものの、新鮮さが薄れてくるとだんだん気が散って、中途半端に終わらせてしまうことも。
結局、たいした仕事量でもないのに、何日かかっても終わらないということも。そんな状況に嫌気がさして投げやりになり、いたずらに時間だけが過ぎていきます。
やるべきことを書き出して優先順位をつける
計画といっても、時間やノルマをきっちり決める必要はありません。やるべきことを箇条書きにして、どれから手をつけるか順番を決めただけのシンプルなプランで十分です。
目新しく楽しそうなことよりも、締め切りが迫っているものや重要事項を優先させましょう。
そして、「クリスマスカードを出す」といった漠然とした項目ではなく「カードショップで選ぶ」「住所リストを用意」「切手を買う」といった小さな項目に分けたほうが、達成感を味わえて、やる気が出ます。
牡牛座(4/20~5/20)
なかなか始められず時間だけが過ぎるようなら
まずは、簡単なことから手をつけてみよう
ひとたびやり始めたら、かなりのパワーを発揮できるのに、問題はつい先延ばしにしてしまうこと。
たとえば、大掃除をやろうと思っても、キッチンの換気扇など大変なところばかりに目が向いて、「明日でいいか」と一日延ばしにして時間だけ他っていきます。
日々汚れていく部屋で暮らしながら、自分がいやになり、かといって掃除を始めるわけでなくますます自己嫌悪に。先に延ばせば延ばすほど、ますます腰は重くなるという悪循環から抜け出しましょう。
ひとたび始めれば、あとは流れていく
目標が大き過ぎると、始める前に挫折するもの。まずは簡単なことから手をつけましょう。
あなたにとっては、とにかく始めることが大きな意味を持つのです。たとえばキッチンの掃除なら、いきなり換気扇に挑戦せず、シンクを磨くなど、できることから始めましょう。
一部分でもきれいになれば、とても気持ちがよく、もっとやろうという気持ちになるはずです。掃除に限らず、ひとつひとつクリアにしていけば「時間を有効に使った」と満足感が得られ、前向きになれます。
双子座(5/21~6/21)
現実逃避の寄り道は時間の無駄になりがち。
あれこれ欲張らず、確実なことからこなそう
いつも「あれもやろう、これもやらなくちゃ」と計画は盛りだくさん。そして少し手を出したところで「仕事ばかりじゃなく、少しは遊んでおかなくちゃ。読みたい本もたまっているし」とすべてが中途半端に。
気がついてみたら、あれこれ忙しくしていたわりには、片付いた仕事はほんの少しで、締め切りに間に合いそうにありません。
そして、本は読みかけ、ビデオは途中まで見たところでストップ。そのうち面倒になり、すべてを投げ出してしまうことも。
気の進まないことを先に片付けて爽快感を
すべてに手を出そうと欲張らずに、やるべきことの優先順位をつけましょう。あなたはスーパーマンではありませんから、一日にできることは限りがあります。
たったひとつでも、しっかりと完了させれば、それは充実した日です。そして、気の進まないこと片付けたら、自分へのご褒美として好きなことをやるといったルールを。
たとえば、「ここの掃除が終わればあのビデオを見る」など。やるべきことをやったあとの爽快感を味わいながらの楽しみは格別です。
蟹座(6/22~7/22)
人付き合いを優先して、肝心の仕事を犠牲に。
「絶対にやるべきこと」を明確にしておくこと
忙しく立ち動いているつもりでも、思ったほど物事が片付いていないと感じることはありませんか?
たとえば、仕事の途中なのに、友達から電話がかかってきたら、ついおしゃべりに夢中になったり。また、物事を効率的にこなすより、楽しく進めることを重視するために、気がついたら締め切り時間が過ぎていたということも。
もちろん、人間関係を深めるための時間は貴重なものですが、やるべきことを犠牲にしてまで付き合うのもほどほどに。
実現可能な一日のノルマを設定する
一日にやることのリストを書き出し、A「今日絶対にやるべきこと」B「時間があったら片付けること」に分けておきましょう。
Aは、あまり欲張らず、達成可能なものにしておくこと。友達から電話がかかってきても、Aが完了していないのなら、心を鬼にして後回しにすること。
リストのAさえこなせば、後は自由に、と思えば、時間の使い方にも気を配れるようになります。内心めいわくだと思いながら、ずるずる付き合うより、人間関係もスムーズです。
獅子座(7/23~8/22)
プライドの高さが、もったいぶった態度に。
反抗ではなく行動することで時間活用を
意欲に火がつけば、自然とものごとははかどりますが、気分が乗らないと、なかなかスタートできません。
さっさと片付ければいいのに「私ばかり面倒を押しつけられている」「誰も手伝ってくれないなんてひどい」と反抗的な気分がむくむくとわいてきて、時間を無駄にしてしまいます。
この傾向が行き過ぎると、締め切りが守れないだけでなく、自分は大物だからこんなことはやってられないという尊大な態度を見せ、人間関係もぎくしゃくしてしまいます。
実際に手を動かすことですべては始まる
どんなに偉くても、日常生活の雑事を自分で片付けている人はたくさんいます。不平不満を口にする前に、手を動かしてみましょう。
実際にやってみると、想像していたよりも簡単なこともあるはずです。あるいは、一人でやるには手に余るようなものなら、周囲に相談しましょう。
自分は何もやらずに文句を言うのではなく、ちゃんとやってみたことで、あなたの評価も上がり、周囲の知恵を借りて、解決策を探れば時間を無駄にすることもなくなります。
乙女座(8/23~9/22)
計画に縛られるとかえって時間の無駄が。
状況に応じて臨機応変に時間を使おう
「効率的な時間の使い方」はあなたにとって永遠のテーマ。細かい計画を立てて一分一秒を無駄にしまいとします。
でも、ものごとはなかなか計画通りにはいかないもの。せっかくの計画がスタート時点から狂って無駄になるようでは、計画を立てるのに要した時間が無駄に。それに、興に乗ってどんどん能率が上がっているときなど「時間がきたから」とやめてしまうのは得策ではありません。
再びその仕事を始めたときに前と同じようなハイな状態で打ちこめる保障はないのですから。
スケジュールは柔軟に変更する勇気を
同じ1時間でも、集中して能率が上がる1時間もあれば、気の乗らないままだらだら過ごす1時間もあります。
時間は決して平坦なものではありません。自分のリズムや状況を感じて、スケジュールに幅をもたせましょう。「これはいける」と思ったら、一気に片付けたほうが効率的。
そして、いまひとつ気分が乗らないときは、リフレッシュタイムを。スケジュールをこなしていくだけならロボットでもできます。いかに人間的に効率を上げていくかを考えてください。
天秤座(9/23~10/23)
優柔不断で始めるまでに時間がかかる。
計画の段階で足踏みしないよう気をつけて
計画さえ決まれば、てきぱきとものごとを進めていける能力があるのに、問題は計画を立てるまで優柔不断で時間がかかること。
「これとあれ、どちらを優先しようか」「どこまで時間をかけるべきか」「誰かに手伝いを頼もうか」と迷っているうちに時間がたってしまい、肝心の実行時間はどんどん少なくなってしまいます。
そうこうしているうちに、人から手助けを頼まれ、ノーと言えないあなたはずるずると人のために時間を使ってしまう結果になりかねません。
ときには走りながら考えることも必要
たしかに計画を立てれば効率的に進めることができますが、「とりあえず始める」ということも大切です。最初から準備万端整えようとしても、無理があるもの。大掃除の計画を立てるのなら、とりあえず部屋ごとの掃除の順番を決め、あとは実際に掃除しながら時間配分を考えていけばいいのです。そして、自分の計画をこなしているときは、人助けもほどほどに。ノーと言えないばかりに、人のために時間を無駄にしていないか考えてみることも大切です。
蠍座(10/24~11/22)
こだわり過ぎて時間を無駄にしがち。
生活の基本にも最低限の時間をかけて
自分の好きなこと、夢中になれることなら、ひとむきに打ち込んで時間のたつのも忘れてしまう一方、あまり気乗りがしないことはなかなか手をつけないという悪癖も。
たとえば、独創性あふれる年賀状作りには全エネルギーをかけて夢中になるものの、年末の大掃除はいつまでたっても始めずそのまま新年を迎えるといった状況。
部屋が汚いぐらいなら、自分が我慢すればすむことですが、仕事や社会活動では、嫌いなことには時間を割かないという態度は軋轢を生じます。
やらなくてはならないことは、さっさと片付ける習慣を
好きなことよりも、あまり気が進まなくてもやらなくてはならないことを優先しましょう。
なぜなら、好きなことを先にやると「いやなことをまた先延ばししてしまった」という罪悪感から、ますますいやな気持ちが増してしまうからです。早めに手掛けるようにすると、「私もやればできる」と自分を評価することができ、好きなことがより楽しくなります。
日常生活でも、食後の後片付けを済ませてからゆっくりお茶を飲むという習慣を積み重ねてみましょう。
射手座(11/23~12/21)
混乱した状況が時間の浪費へとつながる。
最低限の準備と身の回りの整頓を
何かをやろうというエネルギーは人一倍強いものの、ちゃんとした準備もなく始めて時間を無駄にするパターンに陥りがちです。たとえば、ケーキを焼こうと思い立って卵を泡立て始めるのはいいのですが、レシピや必要な器具がどこにあるかがわからず、部屋中を探し回っているうちに、面倒になってしまったり。
あるいは、外出前にも着ようと思っていた服や靴が見つからず、遅刻しないまでも、いまひとつの気分で出かけることもありがちです。
まずは机の上だけでも片付けてみる
ものがあるべきところにあるすっきりした生活が実現すれば、時間の無駄は少なくなります。
「やりたいことがたくさんありすぎて、整理整頓のヒマがない」と思っていませんか?
とりあえず、机の上だけでも片付けてみてください。「書類は」「筆記具は」と探す時間がなくなるだけで、どれだけ能率がアップするかがわかれば、整理整頓の効用を実感できるはず。
机の上が済めば、次は靴箱、次は洋服たんすというように段階を踏んで、生活の秩序を打ち立てていきましょう。
山羊座(12/22~1/19)
自分の能力を過信して目一杯の計画を立てず
予備の時間を入れることで効率がアップ
時間を無駄にするのが嫌いなあなたですから、有効な時間管理法を身につけているはずです。ただ、これまでうまくいっていたからと、同じ方法に固執していると、もっと効率的な方法を身につけるチャンスを逃してしまいます。
また、目一杯に計画を立てていると、不測の事態が起こったときに対応できず、大きなトラブルへと発展してかえって時間がかかることもあります。
「これで私の時間管理は完璧」と思いこまず、フレキシブルで使い勝手のよい方法を工夫しましょう。
フレキシブルに時間を操る名人を目指そう
たとえば、年末まであと1週間といった、あわただしい時期、「大掃除」「食料品の買出し」
などスケジュールを立てるのは時間を有効に活用する手段ですが、予備日を設けることを忘れずに。
もし突然に急ぎの仕事が入ってきても「今日の予定は予備日に回そう」と思うことができれば、あせらず冷静にものごとを処理できます。
そして、適度な休息で能率がアップするもの。朝から晩までみっちりとスケジュールを立てるのではなく、リフレッシュタイムも確保して。
水瓶座(1/20~2/18)
自分がどう時間を使っているか記録を
とりあなただけの時間管理法を工夫しよう
なにごとも自分が納得しないと始める気にならないあなた。時間管理の本を読んでも、話としてはおもしろいけど、実際には効果があるのか懐疑的になり実行は先延ばし。
また、画一的なスケジュールに合わせるのが嫌いで、自分のやりたいときにやりたいことをしようとして、周囲と衝突して時間を浪費することも。
大きな目標があるのに、なぜか実現に少しも近付いていないと感じるなら、自分が時間をどう使っているかを冷静に反省してみることが必要です。
毎日の使途不明時間をチェックしてみる
まずは、自分の一日の行動を分単位で記録してみましょう。実際に書き出してみると、かなりの使途不明時間があることにびっくりするはずです。
紙の上で自分の時間管理を確かめることで、あなたらしい時間の使い方のヒントが生まれます。たとえば、朝、誰にも邪魔されない時間に創造的なことに打ちこむ、あるいは、食後だらだらしがちなときは体を動かす仕事を入れるなど。
決まりきった日課ではなく、毎日を効率的な時間管理の実験の場としてみましょう。
魚座(2/19~3/20)
知らない間に時間がたってしまい愕然とする。
自分の意志で計画を立てることから始めよう
ぼんやりと夢うつつで過ごしては、気がついたら「もうこんな時間!」とあわてることがときどきあるはずです。夏休みの宿題があるのに、「まだまだ日にちがある」と遊びほうけ、8月31日の夜になって泣きながら取りかかる子供のような部分を温存しているためです。
大人になった今、宿題を片付けるのも助けてくれる人はいません。そろそろ自分の時間を管理することを身につけなくては、長い一生を終わるときも宿題ばかりためることになってしまうかも。
半日だけでも計画通りに過ごしてみる
まずは計画表を作ってみましょう。「どうせ立てても守れないのだから同じこと」とあきらめないで。大人になった今なら、好きなことを盛りこめます。
誰かのためにやるのではなく、自分のために実行するんだと思えば、意欲もわくもの。そして、半日だけでも計画表通りの生活が送れたときの充実感を味わってみましょう。
たとえば、日曜日は午前中にやるべきことを片付け、午後は自由時間というように。子供時代にできなかったことができるようになるのは嬉しいことです。