大人になっていくということは、現実に妥協していくプロセスだ、という人がいました。そうだとしたら、成長することで失うものの、なんと大きなことでしょう。
現実を理解し、しっかり対応しながらも、けっして妥協しない、自分を安売りしない生き方って、できないものでしょうか？
それは、とても難しいかもしれません。でも少なくとも、失うものを最小限に食い止める方法はきっとあるはずです。
そのためにはまず第一に、自分というものが見えていなければいけません。自分はこういう人間だから、ここまでは譲っても、ここから先はごめん被る、といった一線が、見えている必要があるのです。
そして、そうした自分の一線を大切に守ること、それがもっとも大切です。
さて次に、その守り方が問題です。それがわかれば、きっと人生とても明快でしょう。ここから先は、星座の知恵が必要なようです。
星座 牡羊座（３／２１～４／１９）
妥協できるもの、できないものを
割り切って、エネルギーの消耗を防ぐ
世の中の理不尽なことに対しては声を上げないでいられない牡羊座。ときとして、そうした正義感の態度が周囲との軋轢を引き起こします。
世の中の人は、都合の悪いことは見ないふりをしてやりすごすという要領のよさを持っています。すべてにおいて筋を通そうとすると、ぶつかることばかりに。円滑に社会生活を送るためには「これだけは絶対に妥協できないけど、あとは目をつぶる」といった割り切りも必要です。
いちいち腹を立てたり、抗議していては、体がいくつあっても足りません。そうした余計なエネルギーを使うのをセーブするようになれば、やりたいことに全力投球ができるはずです。
星座 牡牛座（４／２０～５／２０）
世の中全体の動きに動じることなく、
足元をしっかり固めることを第一に
一度決めたことを守り通す牡牛座にとっては、世の中の軽い風潮についていけないと思うことも多いでしょう。
「どうしてそんなに簡単に変えられるの？」と不満を抱きがちですが、変化の激しい現代社会では、あなたの叫びはかき消されてしまいます。
社会はそういうものだと割り切って、あなた自身の身のまわりで、揺るぎない安定を打ち立てましょう。生活の基本が快適だと、気持ちも落ち着きます。
たとえば、上質なブランドの製品を長く愛用するとか、本物の食べ物を取り寄せて食卓の定番にするなど。
実生活が安定できれば、外の世界の変化がどんなに激しくても、それほど動じることがなくなります。
星座 双子座（５／２１～６／２１）
基本的なルールを守った上で、
変化を楽しみ軽やかに生きていく
いつも軽やかなステップを踏んで人生を歩んでいきたいと願う双子座にとっては、この世の中はしがらみだらけです。
義理や人情なんてみんな忘れてくれたらいいのにと思うことも多いでしょうが、世の中は確実にあなたの願うように進んでいます。これからは、変化に対応できるあなたの柔軟性が高く評価されるはず。
あれこれ批判する人がいても、耳を貸さずに、自分のやりたいように進めてみましょう。ただし、最低限の社会人としての常識は守ること。
時間や約束を守り、挨拶をきちんとするといった基本的なルールがクリアできないと、お調子者で単なるいい加減な生き方にとられてしまいます。
星座 蟹座（６／２２～７／２２）
人のために尽くすだけでなく
自分自身のケアも忘れずに
蟹座にとっての人生の最終目標は「愛する人のために、心から尽くす」というもの。なかなか達成するのがむずかしい目標です。
とりあえず愛する対象が欲しいからと適当なラインで妥協したり、あるいはこの人だと思っていたのに「裏切られた」といったネガティブな感情を抱いてしまうことも。
人のために尽くす前に、あなた自身をケアすることを覚えましょう。自分を愛するのは、決して利己的なことではありません。
自分がやりたいこと、心地よいと感じることを実現していくうちに、あなたの人間的な幅がぐっと広がり、そんなあなたにふさわしい人も出現します。自分をおざなりにするのはやめましょう。
星座 獅子座（７／２３～８／２２）
自分自身が満足しながら、周囲も幸せにするのを目指す
「その他大勢」の存在に甘んじるのはまっぴらごめん、というのが獅子座の本音。
この路線を追求していくとなると、かなり厳しい人生になり、結局は妥協を余儀なくされることに。そこで、発想の転換を。「人の役に立つ」「目立つ」を両立させる方法を考えてみましょう。
たとえば、ボランティアの組織のスポークスマン的な役割を務めたり、料理の腕を磨いてホームパーティを開くなど。もともと世話好きなところのあるあなたですから、人が喜ぶ顔を見るのが何よりの励みになるはず。
自己満足になっていないかさえ気をつければ、あなた自身が満足しながら、周囲を幸せにする貴重な存在になることができます。
星座 乙女座（８／２３～９／２２）
理想通りの自分の城を築けば、気持ちを安定させる効果が
几帳面で潔癖症ぎみの乙女座にとって、実社会で生きていくには妥協しなくてはいけないことも多いでしょう。
まずは、あなたの身近なところから満足できる状態を作り上げて見ましょう。栄養をしっかり計算した食事を作ってみたり、季節に応じた掃除のスケジュールを立ててみましょう。
効率のいい収納を工夫し、インテリアも全体のコーディネイトを考えたものを。すべてがあるべき姿にあるあなたの城が完成すれば、外でどんなに疲れることがあっても、帰りさえすれば安らぎが得られます。
そして、プライベートがしっかりしていれば、ささいなことに目くじらを立てることも少なくなるはずです。
星座 天秤座（９／２３～１０／２３）
決断すべきときは妥協を排し白黒はっきりさせることが必要
人との妥協点を見出すことに長け「天性の外交官」とも言うべき天秤座にとって、「妥協しない生き方」を選ぶのはかえってむずかしいもの。自己主張を曲げずに周囲と軋轢を引き起こすよりも、最大公約数的な満足を引き出していくほうがずっとあなたらしい生き方です。
ただ、人の顔色をうかがってばかりいて、本来のあなたのやりたいことがわからなくなっているようなら要注意。人を喜ばせることが、あなたの生きがいだとしても、あちらを立てればこちらが立たずといった状況も起こります。
そうしたとき、逃げずにはっきりとした決断を下せるかどうかが、妥協しない生き方を実現するための最大の課題です。
星座 蠍座（１０／２４～１１／２２）
大きな目標を達成するためには、
周囲の状況をよむことも必要
妥協を嫌い、どこまでも自分の理想を実現しようとする蠍座。しかし、そうした生き方が行き過ぎてしまうと、むずかしい立場に陥ってしまうことも。
たとえば、仕事上でどうしても追求したいことがあったとします。上司や同僚からの飲み会の誘いを断り、ひたすら仕事に打ちこんでみたものの、そのうち周囲の承認や協力が必要になり、偏屈な人というレッテルを貼られたあなたにとってはかなり不利な状況に。
最終目標を達成することばかりで頭がいっぱいになり、わき目もふらずに突き進むのは立派なことですが、周囲の状況をよみながら、小さな妥協をしていくことが大きな妥協をしなくてすむための秘訣です。
星座 射手座（１１／２３～１２／２１）
安定した人生は妥協の産物。
失うことを恐れず挑戦を続ける
どこまでも自由に、気持ちの赴くまま進んでいこうとする射手座に妥協という言葉は似合いません。そんな射手座が、人生に妥協してしまうのは、安定した生活を手に入れたとき。
普通の人が羨むようなゆとりのある落ち着いた生活が、射手座にとっては見えない檻に入れられたように感じられてくるのです。
射手座にとって妥協しない人生とは、常にチャレンジを続けていく人生。「もう何も努力しなくていい」状態は退屈以外の何物でもありません。
ですから、安定を失うことを恐れず、常に新しい挑戦を続けていきましょう。年齢や人の目を気にする必要もありません。やりたいと思った日こそ、始める好機です。
星座 山羊座（１２／２２～１／１９）
やるだけのことをやったら、あとは運を天にまかせる
生真面目で努力家の山羊座は、ルールを守ることに厳格です。正しい方向に努力すれば、望ましい結果が得られるはずで、そうならないのは努力が足りないからと考えてしまいがち。
うまくいっているときはいいのですが、思うようにならないことが重なると、自分を責めてしまいます。世の中には、努力だけではどうにもならないことがあることを認めると、ずいぶん楽になります。
それは決して妥協ではなく、やるべきことをやったらあとは運を天に任せるという度量を身につけることです。そして、いつも安全な道を選ぶのはやめること。たとえ失敗しても「自分はやるべきことをやった」と思えるほうが、爽快です。
星座 水瓶座（１／２０～２／１８）
昔からの慣習には目をつぶり円滑に社会と関わっていく
ユニークな行動がなかなか世間から理解されない水瓶座。ちょっと変わった人と思われても、周囲に迎合することなく、自分の道を進んでいくことでしょう。
そうした妥協のない生き方は大変好ましいものですが、行き過ぎないように注意も必要です。たとえば冠婚葬祭など、昔から決まったルールがあるものは、これまでのやり方に従ったほうが無難です。
いちいち疑問を持ったり、自分の考えに固執して、目上の人が眉をひそめるようなことをするのは得策ではありません。そうしたことを妥協ととらえるのではなく、無駄なエネルギーを使わずに円滑に社会と関わり合っていくための方法だと考えましょう。
星座 魚座（２／１９～３／２０）
ノーと言える勇気を持ち、やりたいことの優先順位を
外部からの影響を受けて柔軟に態度を変えることができる魚座は、妥協していると感じることはあまり多くないはずです。
でも、結果的には、人に流されてやりたくもないことに時間をとられてしまいがち。あなたにとって必要なのはノーと言う勇気を持つこと。「断ったら嫌われるのでは」という不安は杞憂ですし、罪悪感を抱く必要はありません。
人はそれぞれ自分のやるべきことがあるのですから、あなたばかりが人に合わせることはありません。いつも、周囲にいい顔ばかり見せようとしていると、自分自身の人生をコントロールできなくなります。しっかり優先順位をつけて、周囲の人にもきちんと説明しましょう。